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SRIインターナショナル ニュース・ダイジェスト 日本語版 2005年春(14号)

独立研究機関SRIインターナショナルは、クライアントがかかえる重要な研究開発案件をサポートしています。今期号のダイジェストでは、戦場での命を救うためDARPAが出資したプロジェクト、バイオ・テロや乳癌に対する当社の取り組みや、マイクロシステム・イノベーションを通じた企業の製品開発支援について紹介いたします。

目次

「手術カプセル」が戦場の命を救う
想像してみてほしい。もしも前線で負傷兵が、傷を負った直後の命に危険が迫る時、医者や看護婦を必要とせず診察や治療を受けられる自動医療処置システムがあったとしたらどうだろう。(DARPA)国防総省国防高等研究事業局は、システム開発のため幾つかの組織から集められた選抜チームと、2年間で1200万ドルの契約を結び、こうした目標に向かって重要な一歩を踏み出した。ロボティック手術技術の先駆者であるSRIは、システムの取りまとめを担うリーダーとして活動している。

この画期的なプロジェクトは、戦場での次世代の無人医療システム実現のための重要な足がかりとなる。「手術カプセル」の導入により、けが人は避難する前や、移送の途中にも救命医療や外科治療を受けられ、傷を負ってから数分間以内で症状を安定させることが出来るようになる。

バイオ・テロと戦う:国立衛生研究所1500万ドルの契約にSRIも参加
テロで使われる有害な生物剤から市民を守るため、国立アレルギー感染病研究所は生物医薬品企業XOMA社と1500万ドルで1年半のプロジェクト契約を結んだ。三種類のボツリヌス神経毒素モノクローナル抗体の製造を予定しているXOMA社は、抗体のキャラクタリゼーションを行うために必要な効力検定の開発を、SRIに任せることに決めた。

乳癌研究: セルラーネットワーク・モデルをSRIが作成
国立癌研究所とローレンス・バークレー国立研究所から癌細胞系に関わる生物学的ネットワーク研究のための新しい契約資金を受け、SRIはヒト乳癌に関連した細胞情報伝達ネットワーク・モデルの研究を進めている。SRIは、新しい方法で生物学的構成要素間の作用をモデル化する、パスウェイ・ロジックというソフトェアを使用して研究を行う。

「野兎病」の代謝経路、同定される
画期的な計算論的アプローチを利用してSRIと共同研究者は、ツラレミア(通称「野兎病」で知られる人と動物双方がかかる病気)の原因となるバクテリアの予測代謝経路を確認した。『ネイチャー・ジェネティクス』誌2005年2月号に、この発見に関する論文が掲載されている。

ブレークスルーといえばSRIの研究者たちは、代謝経路と新しい遺伝子機能を予測するヒトゲノムのコンピュータ解析をやり遂げた。SRIのHumanCyc というゲノム・データベースを使った分析の結果、135の予測代謝経路には622の酵素が関連していることがわかった。科学者が実用的な目的でゲノムの研究をするとき、このHumanCycは強力な道具となる。効果のほどは、HumanCyc websiteで見ることが出来る。この発見に関する論文は2004年12月22日版の『ゲノム・バイオロジー』誌で発表されている。

産業界のリーダーであるウォルター・モース氏がSRIバイオサイエンス副社長に就任
ウォルター・H・モース博士がバイオサイエンス副社長として、SRIの一員になった。このポジションでモース博士は、政府、企業に受託研究開発サービスを提供する医薬・バイオ研究開発チームを率いてゆく。モース博士には20年以上もの当分野における経験があり、前職はミトコー社(MitoKor: カリフォルニア州サンディエゴ)会長兼CEO。それ以前はカイロン社(Chiron Corporation: カリフォルニア州エメリービル)の本社副社長を経験している。

コンピューターマウスの発明者、ダグラス・エンゲルバート氏が殿堂入り
SRI在職中、マウスを始めとする数々のコンピューター関連の発明を行ったダグラス・エンゲルバート博士が、シリコンバレー技術評議会の殿堂のメンバーとして登録された。

どんなに小さくても小さすぎることはない、マイクロシステム・イノベーション・センター
ジョセフ・ステッター博士率いるSRIマイクロシステム・イノベーション・センターでは、ミクロンやナノ・メーターレベルでの構造、デバイスやシステムを開発している。センターの設計チームが力を入れている実世界でのニーズは、自動車や環境保護に適用可能なセンサー、生物医学や化学の分野で有用なマイクロディスペンサーとサンプル収集システム、家庭用電化製品に使われるフラットパネル表示やプリンター、宇宙工学用衛星イオンエンジン、加えてマイクロ波管や電子光学などである。SRIで今最も先端をいくこれらの設備は、カリフォルニア州メンロパーク・キャンパスのこのセンターに配置されている。
 

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