SRIインターナショナル ニュース・ダイジェスト 日本語版
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SRIインターナショナル ニュース・ダイジェスト日本語版2006年冬号(17号)
クライアントための重要な研究開発に挑戦し続けて来た独立研究機関SRIインターナショナルは、2006年に60年目を迎えます。今季のダイジェストではNASAの新しい研究、遺伝学がニコチン中毒に果たす役割、「フィッシング(ウェブ偽装詐欺)」と闘う新しい技術、その他をご紹介致します。
目次
製品ニュース
宇宙ニュース
エネルギーニュース
健康/バイオテクニュース
サイバーセキュリティー・ニュース
各国でのニュース
製品ニュース
AMI(アーティフィシャル・マッスル)社が初の商用製品を出荷
SRIから2004年にスピンオフしたAMI(アーティフィシャル・マッスル)社は、社の第一商用製品となる世界初のEPAM(電気活性高分子人工筋肉)アクチュエータをカタログ商品として提供できると発表した。AMIのユニバーサル(汎用)筋肉アクチュエータ(TM)製品は、従来型のアクチュエータの応用範囲の中で、特に何百万というバルブ、ポンプ(例えば左写真のような膜ポンプ)、線型アクチュエータでの役割に取って代わることだろう。更なる情報はこちらで。
オハイオ州の警察が手のひらサイズの簡易会話翻訳器、フレーズレーターを利用
オハイオ州スプリングフィールドのクラーク・カウンティー保安官事務所は、増加するラテン系住民とのコミュニケーション改善活動の一環として、音声起動の携帯式翻訳機器であるVoxTec社製フレーズレーターP2型を同州の警察で初めて導入することになる。当初はDARPA(国防総省国防高等研究事業局)の資金で軍用に開発されたフレーズレーターは、SRIライセンスのDynaSpeak(R)(ダイナスピーク)音声認識ソフトウェアを内蔵している。この装置はアフガニスタンとイラクに配備されてきている。更なる情報はこちらで。
宇宙ニュース
木星の氷雲と、彗星の酸素放出に関する研究
NASAの外惑星研究プログラムはこのほど、木星のアンモニア氷雲と、彗星大気中の二酸化炭素と水の光解離(放射線による分子の最小構成体への崩壊)に対応するSRI分子物理研究室の室内実験のために、二つのプロジェクトを認めた。更なる情報はこちらで。Spaceref.com; Silicon Valley/San Jose Business Journal
エネルギーニュース
新しいDCFC(直接炭素形燃料電池)技術
SRI物理科学部門副社長のローレンス・デュボイス博士と、同社シニア・リサーチ・エンジニアのユーリ・バラショフ博士はこのほど、SRIのDCFC(直接炭素形燃料電池)技術を、燃料電池の研究関係者に紹介した。DCFCは石炭内の化学エネルギーを、ガス化せずに直接電気に転換する。SRIの技術は、石炭・コークス・タール・バイオマス・有機廃棄物など多様な燃料から他に負けないコストでの電気生産を可能とする上、今日の石炭焚きの発電装置の二倍も燃料効率が良いため、二酸化炭素発生も削減する。更なる情報はこちらで。またデュボイス博士のラジオ・インタビュー(MP3ファイル)をお聴きになりたい方はこちらで。
エネルギー研究者ユーリ・バラショフ
ユーリ・バラショフは、DCFC(直接炭素形燃料電池)のようなクリーンエネルギー生成技術の研究をしている。彼の研究は次世代燃料への移行を通して、米国のエネルギー自給への道のりを大きく変えようとしている。バラショフについて更にお知りになりたい方はこちらで。
健康/バイオテクニュース
ニコチン中毒に遺伝学が果たす役割
米国での喫煙人口は現在約4700万人で、世界の喫煙人口は約10億人に上る。禁煙治療の効力を高めるため、SRIの新しい分子遺伝学プログラムの研究者たちは、人によるニコチン使用状況の違い、タバコ毒素の体内蓄積、脳内の「報酬」回路の役割(快適体験に関係する経路)、そして民族や性による違いなどのメカニズムを分子レベルで研究している。更なる情報はこちらで。
関連ニュースとして、SRIとカリフォルニア大学サンフランシスコ校はNIH(国立衛生研究所)から5年間1000万ドルの資金を受け、ニコチン中毒と治療の薬理遺伝学の研究をしている。学際的なマルチ・センター研究プログラムは今後、薬理遺伝学(薬物治療における遺伝的な影響)に焦点を合わせ、ニコチン中毒と治療の研究を進めていくことになっている。追加情報をご希望の方はこちらのCNET記事をご覧下さい。
コンピュータ生物学と感染症/生物兵器防衛のCOE(中核的研究拠点)
SRIの新しいコンピュータ生物学のCOEでは、外部機関との協力関係を構築して生体系の科学的理解の進歩と、創薬開発の促進のため、シンボルシステム生物学、合成生物学、バイオインフォマティクスの研究を行う。センターは既に新しいプロジェクトと資金を誘致しており、他の研究開発機関と提携しながら癌などの病気や、加齢・睡眠障害に関連する問題と闘う新しくより良い方法の発見へと努力を拡げている。更なる情報はこちらで。
健康上重大な問題に関しては、SRIの感染症と生物兵器防衛のための学際的なCOEは生物兵器防衛上懸念となるものも含め、感染症の予防と治療のための薬と生物製剤とワクチンを特定確認していく。センターは多岐にわたる専門の研究者を従事させる予定である。更なる情報はこちらで。
生命工学の第一人者がSRIの理事会メンバーに就任
リチャード・ブリューワーがSRIの理事会に加わり、そのバイオテク産業における専門知識で理事会の得意産業分野を補完し、世界をリードするSRIの研究と技術を市場にもたらすための助言を行う。生命工学の開拓者として知られるブリューワーは、注目に値する数々の生物医薬品と医療機器の会社運営を30年近くに渡って監督してきた。更なる情報はこちらで。
創薬プログラムにの新しいエグゼクティブ・ディレクター
ネイサン・コリンズ博士がSRIバイオサイエンス部門にエグゼクティブ・ディレクターとして加わった。コリンズ博士はSRIで戦略的リーダーの役割を果たし、連携して次世代創薬プログラムの資金調達及び拡大のために活動する。前職はディスカバリー・パートナーズ・インターナショナル社。更なる情報はこちらで。
主要な学会でのSRIバイオサイエンス部門
SRIバイオサイエンス部門は創薬開発と医療機器開発における仕事の成果を、AACR(米国癌研究学会)の年次大会(4月1日から5日、ワシントンDCにて)と、BIO(バイオテクノロジー産業協会)の年次総会(4月9日から12日、シカゴ)にて展示する。これらのイベントでSRIメンバーに面談希望の方は、biosciences@sri.com までご連絡下さい。
インテュイティブ・サージカル(SRIのスピンオフ会社)がナスダック100のリスト入り
SRIが低侵襲ロボティック手術を開拓したのは、1990年代のことだ。そして今日、SRIのスピンオフ会社であるインテュイティブ・サージカル社(Nasdaq: ISRG)は手術ロボティクス市場のリーダー的存在となり、2月1日付でナスダック100インデックスにリスト入りした。現在の時価総額は47億2000ドルである。更なる情報はこちらで。
ニュースから
「Minding the Drug Development Gap」(サイエンティスト誌、2005年11月号)の中で、SRIのテッド・スパックは、幾つかの技術移転オフィスは、医薬品の特許手続き諸費用に四苦八苦していることを報告した。SRIはトランスレーショナル医薬開発での挑戦に大学と協力して対応するため、パートナーシップ・プログラムを立ち上げた。
サイバーセキュリティー・ニュース
「フィッシング(ウェブ偽装詐欺)」といかに闘うか
反フィッシングWGとSRIは、インターネット詐欺、別名「フィッシング」スキーム、と闘うため、現状と将来技術による解決法のスペクトラムについて地図化する報告書を公表した。この報告書「オンライン個人情報の盗難:フィッシング技術、チョークポイント(ネット上の侵入口の要衝、そして対応策」は国土安全保障省科学技術理事会から委託され、SRIが監修、再検討した。
この報告書は無料でダウンロード出来る。現場の技術者や研究者、セキュリティー担当幹部などを視野に入れて作成されたこの報告書は、独立研究機関ラディックス・ラボがまとめた分り易い概説と、反フィッシング技術の分析を提供している。報告書では「フィッシャーズ」と言われるオンライン個人情報泥棒の手口について詳しく述べてあり、経済的損失や消費者の不信感などを劇的に減らすための技術的方法が検討されている。更なる情報はこちらで。
米国・カナダ間の実験で安全な無線データ通信の充実度を評価
SRIは、米国内の公安・緊急時への備え・司法当局、また国境を越えたケースについて、無線データ通信の安全性改善テストを完了したことを公表した。この試験は米国国土安全保障省(DHS)科学技術理事会と、SRIがDHSのために管理運営しているサイバーセキュリティー研究開発センター(CSRDC)からの依頼により行われた。テストは2005年10月、カナダ国防省の一機関である防衛研究開発カナダと共同で行われ、試行では幾つかの企業で開発された多種多様な技術が評価された。
「昨今の自然災害は、国家機関の間、また国境を越えて移動データ通信を安全に行うことの重要性を如実に示している。このテスト結果は市販のセキュア移動通信が、政府機関の使用に耐えるものであることを証明した」と、DHSサイバーセキュリティー研究開発センターのプログラム・マネジャー、ダグラス・モーガンは語った。「携帯機器と地上インフラ設備、双方においてDHSは技術的解決策のために投資し、緊急対応の第一線に投入し、それらが役立つことを証明してきた」。更なる情報はこちらで。
注目イベント
国土安全と国家防衛技術領域でのSRIの力が、海空宇宙・海軍の仲間展(4月4日から6日までワシントンDCにて)と、国土・世界安全サミット(4月11日、12日、ワシントンDCにて)で展示される。
ニュースから
各国でのニュース
SRIが台湾に研究開発センター開設
SRI台湾研究開発センターが、台湾での多様な科学技術活動を手がけるため、Hsinchu(新竹市)に開設された。センターは革新技術を商品化に向けて成熟させるための専門知識を、地域に提供していくことになるだろう。またSRIとそのスピンオフ会社であるブリッジ製薬は、生命科学の研究と商用化に向けた医薬開発の先導に対し、台湾政府から3年間の資金を受けることになったと発表した。これにより、台湾での米国FDA規格に適合した前臨床試験機能が、米国、カナダ、ヨーロッパのクライアント向けに利用可能となる。更なる情報はこちらで。
注目イベント
SRI東京オフィスがNano-Bio Expo 展でSRIの持つ機能を紹介する。(東京にて2月21日から23日まで)
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