SRIインターナショナル ニュース・ダイジェスト 日本語版
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SRIインターナショナル ニュース・ダイジェスト日本語版2007年秋(23号)
季刊のニュースレター、この号ではバイオサインス・教育研究とその他の我々の最新ニュースの総まとめをお送りします。
目次
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SRIインターナショナルが無重力飛行で初の外科手術を披露
SRIはシンシナティ大学の研究者と外科医と共同で、
NASA向けに航空機や宇宙船の飛行中にロボッティックス手術を行うことの有効性を調べている。重力ゼロの環境における初のロボッティックス手術が、9月25?28日にNASAのC-9飛行機上で模擬患者に対して行われた。放物線飛行によって飛行機は、重力の殆ど無い宇宙の状態や、重力の変化を伴う軍の救命救急輸送状態を模擬できる。
宇宙においてばかりでなく、遠隔ロボッティクス機能は遠く離れた戦場での外科手術や、患者が避難・輸送される間の看護に役立てることが出来る。将来この技術によって、移動する車内で特殊技術が要求されるような緊急手術が可能になると期待される。 
ニュース:
NASA Tests Robot Surgeon for Missions to Moon, Mars (Scientific American, 9/26/07)
First Zero-Gravity Surgical Robot Demonstration (SPACE.com, 9/25/07)
Surgical robot faces next test (San Jose Mercury News, 9/25/07)
膨大な海のエネルギーを利用する新しい発電装置

SRIは最近、米国フロリダ州タンパ湾にブイ搭載型波力発電装置のプロトタイプを設置した。二週間の実験は波力発電装置の開発と世界展開を目指している日本企業のHYPER DRIVE社による開発プログラムの一部であり、海の波の動きから直接電気を得ることのできる低コストで高効率の新技術の実理性を証明するものである。新しい発電装置は、エネルギー源としてバッテリーを使用している既設の海洋ブイの上に設置できる。この装置はSRIの特許である電気活性高分子人工筋肉electroactive polymer artificial muscle(EPAM?)技術を用いており、海上のブイに連続的に電力を供給するという再生可能エネルギー利用手段を提供している。
カリフォルニアベースの研究チームをサポートしているのは、フロリダ州セント・ピータースバーグのSRI海洋技術プログラムMarine Technology Programの研究者達である。SRIは、波力発電装置のEPAM部品の開発では、SRIのスピンオフ会社でかつEPAMの専用実施権を持つアーティフィシャルマッスル社Artificial Muscle, Inc.と共同研究を行っている。
ニュース:
Florida Governor Visits the Wave Energy Buoy (Tampa Bay Newspapers, 8/19/07)
Harvesting Power from the Ocean, Technology Review, 8/23/07)
PLATO:人間のような方法で学ぶ電子「生徒」
SRIが主導する研究チームは、人間のような方法で教育され、学ぶことのできる電子「生徒」を開発している。PLATO(Phased Learning through Analyzing, Teaching and Observation: 分析し、教え、観察することを通しての段階的学習)と名づけられたドメイン独立型学習システムは、DARPA (国防総省国防高等研究事業局) による第1期15ヶ月間契約で、1,000万ドルの資金規模を得ている。SRIはシステム構築を担当する予定である。
PLATOは、DARPAが新しく作ったブートストラップ学習プログラムの主要なコンポーネントで、自然言語による指示を認識し、その情報が告げられる理由を判断し、既に知っている状況から指示の意味の理由つけを探り、さらに必要に応じて改良するよう設計されている。高度にモジュール化された構造のPLATOシステムは、新しい学習ソフトウェアの試作に関心のある誰もが利用できるように提供される予定である。
ニュース:
Bootstrapped Learning Beats AI (EE Times, 9/4/07)
爆発防護技術がライセンス提供可能に
SRI独自のガラス窓用爆発防護技術がライセンス供与可能になっている。特許を得たこの救命技術は既存の窓に後付で設置することが可能で、外部で爆発が起こったときにガラスが粉々になって建物内に飛び込むのを防ぐものである。
「最近の紛争では、正規武装やテロの手段として簡易爆発装置が使用される頻度が劇的に増加していると米国は見ている。その結果、より多くの政府や民間の建物が、安全を確保するために硬化ガラスを必要としてくるだろう。」とSRIインターナショナル副社長ベンチャーおよび戦略プログラム(Ventures and Strategic Programs)担当のノーマン・ウィナルスキー博士は述べている。さらに、「防護に対する要求が増えるとともに、SRIの『ソフトキャッチ』システムは爆発荷重に耐えるために既存の窓に後付けで設置出来る適切な方法である。」と同氏は語った。
For further information, contact SRI's Ventures & Strategic Programs at: alex.beavers@sri.com.
DARPAはCALOプロジェクトに優秀継続賞を授与
DARPA(国防総省国防高等研究事業局)は、PAL (Personalized Assistant that Learns: 個人用学習するアシスタント) プログラム におけるSRIの指導的な役割に対して、優秀継続賞を授与した。賞はDARPATech 2007においてSRIに授与された。
SRIはPALプログラムによって、CALO (Cognitive Assistant that Learns and Organizes: 学習する認識アシスタント) の開発を主導している。CALOは、コンピュータが意思決定者を補佐する方法を革命的に変える可能性をもっている。SRIは、米国内の25機関からなるチームを率いて、プロジェクトの管理とシステム構築を行っている。
前立腺癌の高度な治療に有望な制癌剤
SRIインターナショナルはNCI (国立癌研究所) の資金を得て、転移性前立腺癌を含むさまざまな種類の腫瘍治療向けに開発中の新しい抗血管新生剤であるSRI医薬品SR16388 (PDF) の前臨床開発を進めている。
関連ニュース: SRI and Pentax Develop Biomarkers for Oncology Diagnostics
関連ニュース: Promising Cancer Therapeutics Developed by SRI
関連ニュース: SRI to Develop AIDS Drug Formulations (KGO-TV news storyをご覧ください)
関連ニュース: SRI Collaborates to Accelerate Vaccine Manufacturing Process
障害のある生徒のための効果的教育介入手段の改善
SRIは米国教育省向けに、研究の総合分析と実施ガイドライン提供を行ってWWC (What Works Clearinghouse: 米国教育改革の為に開発されたWebサイト) の特殊教育の改革努力の周知と改善を行っている。SRIは、次世代WWCの管理・拡張のために5,030万ドルの契約を得たMathematica Policy Research, Inc. から再委託契約を受けている。SRIは主に米国のK-12 (幼稚園から高校生まで) の生徒数の約12%を占める障害を持つ生徒に焦点を当てる予定である。
米国経済の変化を反映するバージニア州工業地域の復興
バージニア州のウォーレン郡フロントロイヤルEDA ( 経済開発機関 ) はSRIと共同で、地域社会開発のための国家モデルとして地域社会の指針となる戦略的経済計画ロードマップを施策立案している。再開発には、昔のスーパーファンド用地をフロントロイヤルの歴史ある美しいダウンタウンと結びつけた新しい魅力的なエンターテインメントの場や観光と歓待を提供する地へ生まれ変わらせる計画が含まれている。
従業員就労資格システムのためのIDセーフガードについてのSRIの議会証言
SRIのコンピュータサイエンス研究所Computer Science Laboratoryの主席研究員であるピーター・ノイマン博士は、従業員就労資格システムの検証努力に影響をおよぼすセキュリティとプライバシーの問題について6月に議会で証言した。同氏は、個人に対するプライバシーとセキュリティのリスクを最小限に抑える一方で、従業員就労資格確認を義務付ける米国移民法の機能を最大限に活かすよう、経営者と雇用者に対して正しい動機付けを提示することを議会に強く促した。
フロリダ州タンパ湾で開催されたSRIのイノベーションワークショップ
タンパ湾技術フォーラムは、10月10日にSRIとの共催でこの地域初の開催となるSRI の “Discipline of Innovation” (DOI):「体系的なイノベーションの実践」ワークショップを行った。このワークショップは、顧客にとって魅力的な価値を創造するスキルを地域の主導的立場の人達とそのチームに提供するもので、一日で完結する凝縮プログラムの形で提供された。これまでにNTT、BBC、Nuance Communications、ITRI (台湾工業技術研究所)、Virginia Economic Development Partnershipといった世界の主要組織が、SRIのDOIワークショップに参加している。
詳細はホームページhttp://www.tbtf.orgを参照して「TBTF Events」をクリックしてください。
スタッフのご紹介
ニュースに登場したSRI
R&D Project on Algebra Software Seen to Show Promise
代数ソフトウェアに関する研究開発プロジェクトが有望な結果を提示
Education Week2007年9月25日号(フリーサイトは要登録)
数学概念を視覚的なモデルで学生に表現して見せるコンピューターソフトウェアSimCalc MathWorldsについての最近の研究から、このソフトウェアが生徒の学習に役立つ方法であるという非常に良い証拠が提示された。SRIが昨春発表したテキサス州の7年生を対象とした代数学習に関する研究から得られたデータは、SimCalcの利用が「大きな効果」を挙げていることを示している。
Swarm Theory
群れの理論
National Geographic 2007年7月号
群れの行動の験証━個々の個体の単純な行為が集まって、どのように群れの複雑な行動となるか。この論文は、アリとハチの行動を調査し、トラックの運転経路から軍用ロボットに至るまでの複雑なシステムを人間が管理することに役立つ洞察を群れの知能の研究がどのように提供しているかを解明している。この記事では、100ユニットのロボット群がひとつの任務に向けて共同作業できるかどうかを研究した、SRIのセンチボットプロジェクトCentibotsについて述べている。
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