SRIの革新的なレーダー技術がオーロラの謎に迫るNASAミッションを支援

The northern lights above Poker Flat
The northern lights above Poker Flat
SRIが運用するPoker Flat Incoherent Scatter Radar(PFISR)のレーダーアレイ上空に広がるオーロラ
(写真提供:Craig Heinselman)

SRIが運用するPoker Flat Incoherent Scatter Radarから提供されたデータを活用し、電離圏プラズマ内の電流の解明を目指すNASAの研究を支援している


オーロラは、美しい自然現象として知られています。しかし、北極圏や南極圏で見られるこの現象は、地磁気嵐によって活発化し、高周波無線や衛星通信、さらには送電網にまで影響を及ぼすことがあります。

NASAは数十年にわたり、宇宙天気と、それが地球上の生命に及ぼす影響の理解を着実に深めてきました。2月には、SRIが支援するNASAのミッション「GNEISS」の一環として2機のロケットが上層大気へと打ち上げられ、極域の空を輝かせる原因となる電流に関する新たなデータが収集されました。

GNEISSの主任研究者であり、ダートマス大学教授のKristina Lynch氏は、2月10日の打ち上げを発表したNASAのプレスリリースで次のように述べています。「これは、オーロラの下に広がるプラズマをCTスキャンするようなものです。」

「SRIのAMISRプログラムは、これまで長年にわたりNASAの観測ロケットミッションを支援してきました。今回のミッションで得られるデータによって、こうした複雑な電磁現象の背後にある物理メカニズムへの理解がさらに深まることを期待しています。」— Asti Bhatt

今回のミッションでは、SRIが設計・開発・運用するPoker Flat Incoherent Scatter Radar(PFISR)から得られる重要な背景データを提供しました。PFISRは、米国国立科学財団(NSF: National Science Foundation)の支援を受けて進められているSRIのAdvanced Modular Incoherent Scatter Radar(AMISR)プログラムの一環として開発されたレーダーシステムです。

PFISRは、ロケットの飛行経路周辺における地球物理学的環境について、打ち上げ前後にわたって詳細に観測して提供しました。オーロラ発生時の高速プラズマの流れを捉えたAMISRの観測データと、ロケットによる現地観測データを組み合わせることで、地磁気嵐発生時のダイナミクスについて新たな知見が得られることが期待されています。

SRIでPFISRプロジェクトの主任研究者を務めるResearch EngineerのAsti Bhattは、次のように述べています。「AMISRは、電離圏プラズマの基本的な特性を3次元で高精度に観測できる独自のレーダーシステムです。SRIのAMISRプログラムには、これまでもNASAの観測ロケットミッションを数多く支援してきた長い歴史があります。今回のミッションで得られるデータによって、こうした複雑な電磁現象の物理メカニズムへの理解がさらに深まることを期待しています。」

SRIのAMISR技術は、NASAのミッション支援に加え、SRIからスピンアウトしたLeoLabsでも活用されています。LeoLabsは、政府機関や民間企業の宇宙ミッションの安全確保を目的に、人工衛星や宇宙空間の軌道インテリジェンスを継続的に監視・分析する重要なサービスを提供しています。

SRIが宇宙時代の幕開け以来、宇宙ミッションの安全性と成功にどのように貢献してきたのかについては、是非こちらをご覧ください。

This material is based upon work supported by NASA under award No. 80NSSC24M0028 and by the U.S. National Science Foundation under Cooperative Agreement No. AGS-1840962. Any opinions, findings and conclusions or recommendations expressed in this material are those of the author(s) and do not necessarily reflect the views of the U.S. National Science Foundation or NASA.

本研究は、NASA(助成番号:80NSSC24M0028)および米国国立科学財団(NSF、協定番号:AGS-1840962)の支援を受けて実施されました。本記事に記載された見解や結論、提言は執筆者によるものであり、NASAまたは米国国立科学財団の公式見解を示すものではありません。


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